株式会社北嶋絞製作所

「ヘラ絞り」という金属薄板の回転塑性加工技術を使用した加工製品を、受注生産にて提供しています。モリブデン、タンタル、タングステン等の高性能金属をはじめ、大型品や長尺品へのヘラ絞り加工も可能。一つひとつ職人の手によって加工するヘラ絞りと500ｔプレス機や大型自動ヘラ絞り機を融合させた、ハイブリッドな加工技術が強みです。一般的なプレス機による加工では難しい形状のものや、極薄でしかも100分の1㎜単位という精度にも対応できる自信があります。

ヘラ絞り用金型の設計・製作から、加工品の球面・曲面への穴加工、製品検査まで、社内で一貫して行うワンストップサービスを実現。3Dスキャナ型三次元測定機を用いたパラボラアンテナの面精度測定も可能です。2024年には、生産管理システムをはじめ最新型のCNC旋盤、5軸マシニングセンタ、3DCAD/CAMを導入し、当社の強みである多品種少量生産に加えて中量生産も可能な体制を目指します。

地球温暖化対策に使用される、水素等の貯蔵・運搬用圧力容器のネッキング加工（パイプ材の減径）とねじ切り加工が可能です。アンモニアや強酸用のタンクや、パイプ継ぎ手の内張用薄板レアメタル製シールドの製作実績もあります。メタルシールドは直径1000㎜以上の加工に対応しています。

工場での業務は１からのスタートでしたが、2年間で汎用旋盤や3DCAMを用いたNC旋盤、マシニングセンタ等の技術を習得することができました。今では、自分で考えた加工技術を周囲に提案できるまでになりました。それは、ヘラ絞りという特殊な分野で40年以上活躍している、高度な技術力を持った職人から指導してもらえる環境があったからだと思います。

主に汎用旋盤を使った金属加工を行っています。入社当時はバリ取りがうまくできず、製品を完成させるまでに4日もかかっていましたが、今では1日でできるようになりました。自分一人で段取りのできることも増えていると感じます。分からないことや気になることがあった時に、すぐに先輩に聞いてアドバイスをもらえる環境に感謝しています。