株式会社西尾硝子鏡工業所

板ガラスの断面を45度に傾斜させて切断し、気泡を入れずに接着する技術を有しています。機械で加工したガラス板の寸法には僅かな誤差があるため、45度の断面と断面をすり合わせて90度に固定するのは至難の業。この難しい技術に対してベテラン職人が自ら治具を作り、0.1㎜の隙間を手作業で調整しながら完成させています。どこから見ても接着面が目立たない美しいガラスケースは、内部に納めたジュエリーなどの魅力をより引き立てることができます。

1技術3人体制の多能工化を目指し、ベテラン社員から中堅社員への技能の伝承を体系化したプログラムを導入。中堅社員の1年間の目標と達成度を数値化する「定量評価」を行い、2カ月に一度の振り返り会議で各人が自身に足りない部分を確認しています。また、3カ月に一度の全体会議で現場の進捗状況を報告・共有し、先輩と後輩が率直な意見を交わしながら技能のレベルアップにつなげています。

全社員がいずれかのチームに所属する「持続可能プロジェクト」を実施。テーマは、健康管理・BCP（事業継承計画）・環境整備＆生産性確信・サンクスカード・SDGsの５つです。１つのプロジェクトは3・4人で構成され、必ず女性が加わり、部署をまたぐなど、多様性を
意識しています。また、2年毎にリーダーが交代することで、社員のリーダーシップ醸成に貢献。各プロジェクトで目標を立て、PDCAサイクルを回すことで、経営的視点や行動を学ぶ機会にもなっています。

ガラスと鏡の切断面の鋭利な部分を無くす、コバ磨きの機械操作をメインに行っています。1技術3人体制により様々な視点から丁寧な指導を受けられるため、自分に合ったより良い作業方法を見つけることができています。また、SDGsプロジェクトでは鏡のリサイクルに取
り組みました。環境を意識した活動に取り組めるのも、やりがいの一つです。

フィルム貼りの作業をメインに、ガラスの洗浄や梱包、引戸の製作などに携わっています。また、採用活動やWebの運営、加工知識をまとめた動画の作成など、幅広い業務に関わらせていただいています。生産部だけでなく業務部の仕事も担うことで会社全体の理解が深まり、お客様との電話対応の際にもすぐに質問に即した返答ができるようになりました。