ビラ配りのコツについて

あきない活性化コーディネーター
奥井浩
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業種や対象とする顧客によって皆さん集客方法はそれぞれだと思いますが、ビラ配りはコストを抑えつつ効果を出すことができるツールとしてよく利用されています。そのようなビラ配りを効果的に行う方法についてお話しさせていただきます。

皆さんビラを配っている人を街の中でよく見かけると思います。しかし、通行人数に対し受け取る人は意外と少ないんじゃないかと感じませんか?では、なぜビラ配りは減らず定着しているのでしょうか?

それは受け取って来店した方がリピーターになってくれる可能性があるからです。それでは、ビラはどのように配るべきでしょうか?

① 配る場所について

通行人の目的を推測しやすい場所を選ぶのがポイントです。通勤の帰り道なのか、買い物帰りなのか、そこを通行する目的が分かると声もかけやすくなります。

次に、配る場所の近くに目を引きやすい大画面デジタルサイネージや音が大きいお店があると意識がそちらに向けられてしまうので避けるべきです。

通行人がビラ配りする人に目を留めやすく、自身が立っていても苦痛を感じにくい場所を選ぶべきでしょう。また、人のお店の前で配ることも営業妨害と感じられてしまう可能性あるので避けるべきでしょう。

② 配り方について

暗い雰囲気の人より、明るい人に近づきたいのは皆さん同じ意識であると思います。明るい雰囲気と笑顔、口角上げて人に接する姿勢がマストアイテムであることは間違いありません。

そして、通行客をよく観察して、受け取ってくれる可能性のある人へ配ります。「こんにちは」「いってらっしゃい」と声をかけて相手が関心を示したところでビラを渡して、足を止めてくれたところで説明するのが理想形です。ビラはコミュニケーションするためのツールとして割り切ることが必要です。

ビラを数多く手渡すことのみに注力して機械的に手渡すのは、求めていない人にも渡すことになります。店の評判を落とすことになる可能性があるのでやめましょう。

③ 最も効果が出る方法

毎回同じ場所・同じ時間、休日以外は毎日配ることです。

そうすると毎日その場所を通る人の顔を覚えられるようになりますし、場合によっては近隣の方からも声をかけてもらえるようになります。継続が力となることはビラ配りも同じです。また、ビラを持参して来店すると割引が受けられるなどの特典をつけることで効果測定もしやすくなりますのでおススメします。

④ 注意点

自分の店の前以外でビラを配るときは最寄りの管轄警察署へ「道路使用許可」の申請を忘れないようにしましょう。

 

ビラ配りは、適切な場所と方法を選ぶことで、効果的に集客を図ることができる手段であり、継続的な努力と工夫が成功の鍵となります。

 

以上のポイントをおさえて、ぜひチャレンジしてみませんか!

お客さんが増えることにもつながり、きっとビラ配りが楽しくなると思います。

あきない活性化コーディネーター 奥井浩

りそな銀行に33年間勤務(融資、相談業務、中小企業・公共法人担当など)に従事し2018年独立。
資金調達(融資・補助金・開業)、事業再生、事業承継、採用・研修などお金と人の問題のスペシャリストです。