SNSの種類と目的
SNSにはそれぞれ特徴があり、向いている使い方が違います。大きく分けて 「売るためのSNS」と「広めるためのSNS」 があります。
売るためのSNS(お店の魅力を伝えて購入につなげる)は、Facebook(地元の人とつながりやすく、信頼関係を築くのに向いている)や、Instagram(おしゃれな写真や動画で商品やお店の雰囲気をアピールできる)です。
広めるためのSNS(認知度を上げる)は、X(旧Twitter、リアルタイムで話題にしやすく、拡散力が強い)や、TikTok(短い動画でお店の魅力を発信し、若い世代に届きやすい)、YouTube(長めの動画で、ストーリーを伝えたり、詳しい説明をするのに向いている)です。
「広めるSNS」で多くの人に知ってもらい、「売るSNS」で興味を持った人をお店へ呼び込む、という流れを作ると効果的です。
効果的な集客のための基本
SNSで効果的に集客するには「共感を得る」ことが大切です。まず、お店を始めたきっかけ、こだわり、どんな想いで運営しているのかを伝えましょう。
例えば「なぜこのメニューを作ったのか?」「お店を開くまでにどんな苦労をしたのか?」などの話を投稿すると、お客様の心に響きやすくなります。そして、自然体で飾らない投稿をすることで親しみを感じてもらえるようにしましょう。
「好きなこと」「日々の気づき」「挑戦していること」 をシェアするのも効果的です。例えば、カフェなら「新しいコーヒー豆を試してみた感想」などを投稿すると興味を持ってもらえます。
さらに、お客様と一緒に盛り上がるような発信をしましょう。例えば「私のおすすめメニュー」コンテストなどフォロワー参加型のキャンペーンを企画します。お客様の投稿をシェアすることで、リアルな口コミ効果が生まれます。LINE公式アカウントと連携し、リピーター向けの特典を発信するのも有効です。
ターゲットに合わせたSNS選び
お店のターゲット(来てほしいお客様)に合わせて、適切なSNSを選びましょう。
ターゲット別おすすめSNSを紹介します。若い人向け(10〜20代)ならTikTok・X です。30代以上の女性向けならInstagram・Facebook です。地域密着型のお店ならFacebook(近隣の人とつながりやすい)が良いでしょう。写真や映像でアピールしたいならInstagram・YouTube です。
どのSNSが自分のお店に合うか分からない場合は、最初は複数を試してみるのがオススメです。その後、反応の良いSNSを重点的に使っていくと効率が良いです。
Instagramは、お店の「ビジュアル(見た目)」をアピールできるSNSです。特に「ここに行ってみたい!」と思わせる投稿を意識すると効果的です。まず、お店に来るべき理由を明確に伝えます。例えば、「ここでしか食べられない○○」「数量限定メニュー」「今だけの特別キャンペーン」など、「今行かなきゃ損!」と思わせる内容を投稿します。
次に、投稿の雰囲気をターゲットに合わせます。例えば、カフェならおしゃれな写真+優しい言葉。居酒屋ならにぎやかさ+楽しさが伝わる投稿。雑貨店なら商品の魅力+生活のワンシーンを想像できる投稿です。さらに、動画(ストーリーズ・リール)を活用します。ストーリーズで日常の風景や裏側を発信して親近感を持ってもらいます。リール(短尺動画)で料理の作り方や商品の使い方などを簡単に紹介します。
SNS活用で大事なこと
SNSはあくまで お店に来てもらう「きっかけ」を作るものです。投稿の際に次の3つを意識しましょう。
- 具体的な行動を促す
- お客様の声を活用する
- 信頼を高める情報発信
「興味がある人はコメントください!」「今すぐ予約できます!」「このリンクをクリック!」など、お客様が何をすればいいのかを明確に伝えましょう。
実際に来店したお客様の感想を紹介すると、新しいお客様にも安心感を与えます。「このお店、本当に美味しかった!」という投稿をシェアするのも効果的です。
「店内を改装しました!」「新メニューを試作中です!」「お客様のご意見をもとに、こんな改善をしました!」といった発信をすると、誠実な印象を与えられます。
SNSは無料で使えて、集客にとても役立つツールですが、SNSだけでお店が繁盛するわけではありません。
大事なのは、リアルな魅力(お店の雰囲気や商品)をしっかり整えたうえでSNSを活用することです。
- お店の「ストーリー」を発信しよう
- お客様に共感される投稿をしよう
- どのSNSが自分のお店に合うか試してみよう
- 具体的な行動を促し、お店に来てもらおう
まずはできるところから、SNSを活用してみましょう!