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「一枚鉸(ひとひらしぼり)」
おおた秀逸技能賞
ヘラシボリの匠がたった一枚の板から新技術でつくる親しみのある新しいカタチ
概要
新規性のある「職人モノ」「日本酒関連モノ」で喜ばれたい
本製品は独自の新技術と試行錯誤の中から創り出した酒器(ぐい呑み)です。職人達の「より喜ばれる販促物を作りたい」という声が開発のきっかけでした。
緩やかな拡大を続ける国内テーブルウェア市場では近年「日本の職人技」ブームが継続し、海外の日本酒ブームや五輪・パラリンピック需要見込みもあいまって「日本酒関連品」への注目が高まっています。そんな市場状況の中、新規性のあるアイテムの登場はごく少数に限られているという現状があります。本製品の持つ「日本(東京・大田区)の職人技」、「日本酒関連」そして「新規性」という特徴が国内外の多くの人に受け入れられ喜ばれることを期待されています。
特徴
特許取得のヘラシボリ加工技術により金属一体成形の可能性を広げた
本製品は一般的な金属製二重構造の器と似た構造ですが「たった一枚の板から成形されている」という大きな差異性があります。既存製品は飲み口部が溶接です。
外器部(器の外殻部)を飲み口部から接地部までこれほどまで縮径(径を小さく)する技術は従来のヘラシボリ加工にはありませんでした。本製品よりも縮径が小さいまたは緩やかな形状では「割り型ヘラシボリ加工」で可能になりますが、製品に「型痕」が付き美しい仕上がりになりません。
弊社の特許技術により「大きな縮径加工」「無型痕」という課題を同時にクリアしました。
用途
「モノ」が持つストーリーで体験する「コト」を味わう
本製品は中空構造により保温性に優れているシンプルな造形美を持つ酒器です。それに加え「たった一枚の板から東京(大田区)の匠が特別な技法でひとつひとつ手作りした新しいカタチ」というストーリーを持っています。手にしたその杯をかたむけながら日本の技術−人−精神−文化−風土−歴史に想いを馳せる豊かな時間を体験して頂ければ幸いです。
また同技術での他素材・他アイテムへの展開、更に他分野への応用が可能なので、より喜ばれるものづくりを目指します。
講評
大田区の誇る技術・技能の一つであるへら絞り加工でチタンの二重壁容器を成形した技術力の高さから、おおた秀逸技能賞を差し上げるにふさわしい製品ですが、さらにそれを「ぐい呑み」に展開することで一般消費者の目に届きやすい製品に仕上げた点が高く評価されました。製品としての普及はこれからですが、大田区の技術・技能を広く社会の皆様に知っていただくきっかけになっていただくことを期待いたします。
企業情報
社名 | 株式会社高桑製作所 |
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住所 | 大田区南蒲田2-8-5 |
TEL | 03-3731-4647 |
FAX | 03-3738-2463 |
メール | takakuwa-spin@mtb.biglobe.ne.jp |
HP | http://herasibori.com/ |
業種 | 金属加工業(ヘラシボリ加工) |
事業内容 | 主に各種金属ヘラシボリ加工工業部品の受注制作 |