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ダイカストアルミと樹脂の接合
奨励賞
概要
自動車や情報家電・事務機器などの分野では部品の形態が多様化し、かつ更なる軽量化、高強度化、高耐久性が求められており、部品によっては更に気密性まで要求されている。アルミと樹脂との接合はこれらのニーズに対応しており、アルミと樹脂の接合に関しては日本ではアルミに各種処理を行い、樹脂インサート方式にて製品化している業者が4社ある。いずれも接合後の引張強度については保障しているが、気密を要する部材には漏れが発生し、水冷ヒートシンクのような製品には使えなかった。そこで当グループでは東亜電化のTRI 処理に加え、アロ二クス(大田区)の協力の元、電磁誘導加熱を利用する事で、アルミと樹脂の密着接合に成功し、特許出願を行った。今後(2014年10月まで目途)は多品種あるアルミと樹脂の組み合わせ試験を行っていく。
特徴
アルミと樹脂の接合に関しては、他業社との大きな違いは、他業者がいずれも接合後の接合強度については保障しているが、気密性を確保した物は本グループが初めてである。当グループでは東京高圧工業にて鋳造した製品を東亜電化のTRI処理を行い、日昌製作所にてインサート樹脂成型を行い、接合した樹脂+アルミ製品をアロ二クス(大田区)の協力の元、電磁誘導加熱を利用する事で、アルミと樹脂の密着接合を行う事で、接合強度のみならず、密着性をも満たすアルミ+樹脂接合を特徴としている。
講評
奨励賞に選ばれた『ダイカストアルミと樹脂の接合』は、アルミダイキャスト製の基材にプラスチック製の水路を接合する技術で、接合時の加熱方法を工夫することで水密性の保たれた接合を可能にしている点が高く評価されました。金属とプラスチックの接合技術は既に多くの方法が提案され実用化されていますが、水密性を担保できる技術を開発したことは、電気自動車の制御装置など高発熱の電子機器の冷却が課題になっている昨今、これからの冷却用部品の製造技術として普及していくことを期待いたします。
企業情報
社名 | 東京高圧工業 株式会社 |
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住所 | 〒146-0093 大田区矢口3-33-8 |
連絡先 |
TEL:03-3758-3814 FAX:03-3750-8166 |
URL | http://www.tokyo-kouatsu.jp/ |
共同受賞 |
株式会社 日昌製作所 アロニクス 株式会社 |