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ハーフミラーを活用した 内照式のショーケース
おおた秀逸 技能賞
DISPLAYの「見せ方」にこだわり ミラー効果が空間を演出する
概要
DISPLAYが脇役、ショーケースが
従来、DISPLAYが主役であり、それをより引き立たせる脇役としてガラスのケースがあった。
今回のDUALは透明のガラスを使用せずにハーフミラーを使用することと、ケース内にLEDを使用した点灯式(内照式)とすることで、照明がOFFの状態のときは外側がミラー効果となり内部が見えず、照明がONの状態のときは内側がミラー効果となり万華鏡のごとく、DISPLAYが連続してみえるようになる。LEDのON/OFFのスピードを変えることもでき、ケース内がひとつの世界観を演出でき、DISPLAYの価値を高める効果を発揮できる。
特徴
自社の強みである小口を45度に傾斜接着する技術を全シリーズに使用
DUALにはDUAL1~DUAL5まである。5種類共に自社の強みであるガラスの小口を45度に傾斜して接着する技術を採用している。そのためフレームレスの形状となり見た目がすっきりとしている。特にDUAL5については五角形の形状で傾斜の角度も45度ではなく、正確な寸法精度が出せないと形にならない。DUALは個々の仕様は新しいものではないが、接着にはこだわりを持っており、ショーケース全体として新しい見せ方を追求している。
用途
DISPLAYの付加価値を高める「見せ方」
インテリア製品として特に高価なモノやDISPLAYとして価値のあるモノを空間の世界観を演出するシーンでの用途を考えている。一方でDISPLAYの「見せ方」で付加価値が上がるケースもある、例えば宝飾品・ジュエリーなどはそもそも商品を裸で置くことはないが、内照式のミラー効果により、そのDISPLAYが持っている価値をさらに高める効果を発揮することができる。百貨店などの宝飾売り場での商品の価値を上げるための「見せ方」として具体的な引き合いを頂いている。
講評
ガラス製ショーケースをハーフミラーで制作し、内部照明を行うことで、どの方向から見ても展示物の側面・背面が鏡として機能して、展示物をより魅力的に見せることができる製品です。こうしたコンセプトの新規性に加え、同社が誇るガラスの加工と接合技術を活かして様々な形態のショーケースをデザイン的にも美しく実現した点から、おおた秀逸技能賞を差し上げるにふさわしい製品との評価で一致しました。こうした優れた技術・技能を広く社会の皆様に知っていただくきっかけになっていただくことを期待いたします。
企業情報
社名 | 株式会社西尾硝子鏡工業所 |
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住所 | 東京都大田区大森北5-9-12 |
TEL | 03-0761-5494 |
FAX | 03-3763-8819 |
メール | info@nishio-m.co.jp |
HP | http://www.nishio-m.co.jp |
業種 | ガラス加工・内装仕上げ |
事業内容 |
百貨店や駅ビル、ショッピングセンターなどの商業施設にある店舗のショーケースやショウウインドーのガラスの加工や取付けが主たる業務。一般ユーザー向けに専用のWEBサイトを通してオーダーミラーの販売も行っている。 |