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足関節リハビリ支援装置「AMS-28」
おおたネットワーク賞
足関節リハビリ支援装置で社会の課題解決へ
概要
産学医連携に基づく足関節リハビリ支援装置の開発
主力事業(試作部品製作、システム開発、装置設計製作)の技術を生かし医療・福祉機器開発に取組んでいる。
本製品は、足関節のリハビリ用他動運動装置であり、モータ駆動により底屈・背屈運動を行うものである。医療機器、福祉機器として脳卒中片麻痺患者及び骨折や靱帯損傷患者の拘縮予防、関節可動域回復などの効果を目的に開発した。また、寝たきりの患者やICU内の患者などの深部静脈血栓症予防、更には脳卒中後の神経系再生への効果も期待できる。
なお、東京工業大学の基本特許をベースに製品開発を行ったもので、製品化に当たって開発した自社技術を特許出願した。また、製品開発に当っては東京工業大学、東京労災病院より助言を頂いた。
特徴
患者自ら若しくは介助者が装着でき、安全性、利便性などを追及
本装置は、専門的な知識を有していない患者自ら若しくは介助者が装着し足首のリハビリを行うことができる装置であり、次のように安全性、利便性などを追及した。また、1台で2通りの使用姿勢をとれるデザインとした。
- 足首の関節は屈曲・伸展に伴って足首の回転軸が移動するため、リハビリ装置の回転軸も足首の回転軸の移動に合わせて移動する機構を開発した。
- これにより、下腿部に装置がラフに装着された場合でも、関節のリハビリ運動が適切に行われ、装置の位置ずれなどによって関節部や装着部に過負荷がかかることはない。
用途
足関節のリハビリに貢献
本製品の対象ユーザーは脳卒中片麻痺患者、脛骨骨折患者、靱帯損傷患者である。対象ユーザーが利用する治療施設はリハビリテーション科のある病院や一般診療所、老人健康保険施設、通所リハビリテーション施設及び、自宅などである。
脳卒中発症後の早期リハビリは非常に重要であり、早期に開始するほど後遺症の軽減、入院期間の短縮、廃用症候群の軽減などが期待できる。骨折等のリハビリについても重要である。
これらに対し、患者にやさしく、かつ、使い勝手の良い安価な足関節リハビリ支援装置を提供するものである。
講評
本製品は脳卒中などの後遺症で足首の運動に障害を負った方のリハビリテーションを支援する装置です。複雑な動きをする足首関節にあわせて屈曲・伸展する特殊な機能を一つのモーターで実現していること、それ故に小型軽量な装置としてユーザーの使いやすさに配慮できていることの優秀性が高く評価されました。これに加えて、大田区に本拠のある大学や病院と連携して製品としての機能や効果を高めていることから、おおたネットワーク賞を差し上げることで一致いたしました。
企業情報
社名 | アベテクノシステム株式会社 |
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住所 | 東京都大田区千鳥1-11-2 |
TEL | 03-5700-1969 |
FAX | 03-5748-0555 |
お問い合わせフォーム | head_office@abetechno.com |
HP | http://www.abetechno.com/ |
業種 | 情報通信機械器具製造業、その他の製造業 |
事業内容 |
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