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大型風力発電機ブレード 点検ロボット
優秀賞
大型発電機風車ブレードのメンテナンス作業を安全、安価に。
概要
大型発電機風車ブレードのメンテナンス作業を安全、安価に
ロボットは大型風力発電機の発電機部分であるナセルより垂らした複数のロープを登り、ブレード上を移動することで、ブレードの近接画像の撮影および避雷針の導通確認を、地上からの遠隔操作で行います。
ロボットの特徴としては現行の方法に比べて、人間が高所作業をしないため安全であること、またクレーン等の大がかりな装置を使用しないため費用も安価であること。そして地上からの操作のみで、ロボットがブレードへ接触しての作業が出来ることが挙げられます。
ロボットには近接撮影用ビデオカメラと、避雷針導通確認用マニピュレーターアームが搭載されており、法律により義務化された導通試験を安全・安価に行うことが出来ます。
特徴
地上からの遠隔操作で、ブレードへの接触作業を実現
風車ブレードは連続的に変化する翼断面形状をしており、そのリーディングエッジ(翼前縁)上を走行する車輪と、翼面を抱え込む様に保持する姿勢保持アームを用いて適切にブレード面に接触させ、ナセルから垂らされた2本のロープをロボットに搭載されたウインチによって巻き上げることで、先端から根元まで安定的に移動することが可能となっています。これにより、作業者は安全な地上からの操作のみでメンテナンス作業を行え、通常は不可能な風速10m/s超の風況下での作業も可能になります。
用途
メンテナンスコストダウンで、自然エネルギーの利用を促進
地風車ブレードは常に風雨に曝され浸食されるため、定期的なメンテナンスが必要となっています。現在、風車ブレードの点検作業は作業員がロープでブレードまで降りる、クレーンでブレードまで上がる、またはブレードを丸ごと降ろすなどの方法で行われています。非常に高コストで高所作業の危険を伴うことから、メンテナンス頻度が下がり、発電効率の低下に繋がっています。
ここにロボットを導入することで、安全・安価にメンテナンスが行えるようになり、風力発電事業のコストダウンを達成し、自然エネルギーの更なる利用促進に繋げます。
講評
風力発電機は、安定した発電と高性能化のために、風況の良い山頂や海上に設置されることが増え、羽根車も大型化しています。これに伴い、羽根車の保守点検のコストがかさむ問題が生じています。本製品は、大型風力発電機の羽根車のブレードに取り付き、ブレードそのものの健全性や避雷器の状況を地上から観察するためのロボットで、保守点検に当たる作業員の負担と時間を大幅に削減できる点が評価されました。今後、ロボットの作業範囲を保守にまで広げて、再生可能エネルギーの普及を後押しすることを期待いたします。
企業情報
社名 | 株式会社クラフトワークス |
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住所 | 東京都大田区大森南4-6-15 |
TEL | 03-3745-4501 |
FAX | 03-3745-4501 |
メール | affair@cwc.jp |
HP | http://cwc.jp/ |
業種 | 精密機械製造業 |
事業内容 |
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