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超高速FFF式 3Dプリンター「G-ZERO」
優秀賞
高速3DプリントによりモノづくりのPDCAサイクルを加速、多品種材料で用途に合わせたモノづくりに
概要
従来機の最大10倍速を実現した高速3Dプリンター
G-ZEROはモノづくりの様々なシーンで活用するために開発された高速3Dプリンターです。FFF/FDM方式3Dプリンターの最大の課題の1つであった造形スピードを大きく引き上げることにより、時間の制約に縛られずに試作や治具製作を行えます。一般的な従来機種50mm/sと比較してG-ZEROは最大で500mm/sのスピードを持ち、例えば15cm大の物をプリントするのに、これまでは24時間かかっていたものが6時間で終わるようになります。
圧倒的な高速性で試作開発プロセスにおけるボトルネックを解消し、PDCAサイクルを加速。製品の市場投入時期を前倒しするなど明確なメリットを生みます。
眼鏡のデザインモック、3時間で複雑な形状も高精細にプリント可能
特徴
「高速スピード×多品種材料」で3Dプリンター用途を拡大
「高速スピード×多品種材料」で、従来の3Dプリンターの用途を大きく拡大し、試作や治具に限らず、最終製品や部品の少量生産が見込めます。一般的に使用されるPLA、ABSのフィラメントだけでなく、PAやPPSなどのエンプラ~一部スーパーエンプラまで造形可能で、優れた強度・耐熱性などを持つ樹脂を使用できます。
国産3Dプリンターメーカーからの直サポートにより、利用用途を開拓できます。性能、耐久性、変動要因などの製造情報をメーカーとして提供。品質を追求しつつ、新しい価値を付与する研究や開発にも力添え可能です。
PA6-CFでプリントした高強度部品
用途
試作、治具、少量生産などモノづくりのプロセスに不可欠な技術に
試作開発段階では形状確認などのために3Dプリンターを使います。しかし、プリント時間が長く、PDCAサイクルのボトルネックになりがちです。G-ZEROは高速プリントにより、その日のうちに造形物を確認することができ、モノづくりのサイクルを加速します。さらに、G-ZEROの造形スピードなら、試作で作ったものをそのまま最終製品としても活用可能です。
講評
この製品は、プラスチックの熱溶解積層法(Fused Filament Fabrication法)による3Dプリンターです。FFF式の3Dプリンターはすでに多く市場に出ていますが、この製品は極めて高い造成速度を最大の特徴としています。高い成形精度と造形速度を両立するため、溶融押出ヘッドの軽量化とそれを支えるフレームの高剛性化を徹底して行い、駆動系を工夫することで従来製品の数倍の造形速度を実現しています。この製品をきっかけに3Dプリンターが量産手法の一つになることを期待して、本製品に優秀賞を差し上げることにいたしました。
企業情報
社名 | 株式会社グーテンベルク |
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住所 | 〒144-0035 東京都大田区南蒲田2-19-4 kyokutou3F |
TEL | 03-6386-254903-6386-2549 |
メール | info@gutenberg.co.jp |
HP | https://gutenberg.co.jp/ |
業種 | 製造業 |
事業内容 |
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