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ホルター心電図検査e-skin ECG
最優秀賞
ホルター心電図検査e-skin ECG
概要
誘導ホルター心電図の郵送検査を実現
e-skin ECGは、受検者が自宅にて自分で検査できるホルター心電図検査サービスです。ホルター心電図検査は不整脈や虚血の検出などに循環器領域で汎用される検査であり、通常24時間連続して心電図を計測します。e-skin ECGを活用することで受検者は従来のように何度も病院に行く必要がなくなり、医療機関はホルター心電計を購入する必要がなく、申し込むだけで検査結果レポートを受け取ることができます。
慶應義塾大学病院と共同で有用性の検証を行い、Xenomaにて開発した3誘導ホルター心電図の計測システムによって実現され、既に医療機器の認証を完了し200箇所以上の医療機関で利用されています。
特徴
服をエレクトロニクスにする技術
Xenomaでは東京大学・染谷研究室の伸縮性エレクトロニクスを応用し、洗濯耐久性の高いエレクトロニクスを布上に形成する技術、PCF(Printed Circuit Fabric)を開発しました。 従来、ホルター心電図検査においては電極を適切な位置に貼付するため医療従事者が装着を行う必要がありましたが、この技術によりe-skin ECGは計測用シャツを着用することで電極を適切な箇所に配置することができ、疾患予防にも有用な3誘導の心電図データを患者自身で正しく計測することが可能となりました。着心地も良く、受検者は仕事や運動などの日常生活をそのまま送ることができます。
用途
初期投資不要で、必要な時に検査を申し込むだけ
ホルター心電計を購入するには財政負担の大きい小規模クリニックだけでなく、総合病院や健診センターなどに導入されています。 特に総合病院におけるカテーテルアブレーション術後の定期検査では、従来は遠方から何度も通院することが負担となり、受検者の離脱が一部発生していたところ、郵送検査であればその離脱が防止でき、再発を含む疾患の早期発見、早期治療にもつながります。さらに、3誘導の心電図データは疾患予防にも有用な情報であり、予兆を捉えることで発症を未然に防ぐ究極の予防医療の実現を目指します。
講評
不整脈や狭心症の検査のためにホルター心電図検査が用いられることがありますが、従来の検査では、適切な位置に検査用電極を貼り付けるために医療機関を訪れ、24時間の測定後、再び医療機関を訪れて解析してもらうなど、受検者の負担が重いという難点がありました。この製品は、電極位置を規定するシャツ型の検査キットを受検者に送付し、計測後、データを蓄積したキットを返送すると解析結果が医療機関に送られるというサービスを提供することで、受検者の負担を大幅に減らすことができる点を特徴としています。製品のみならず、ビジネスモデル含めた完成度の高さから、最優秀賞に選ばれました。
企業情報
社名 | 株式会社Xenoma |
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住所 | 〒143-0013 東京都大田区大森南4-6-15 テクノFRONT森ヶ崎 303号室 |
TEL | TEL:03-5735-462203-5735-4622 |
FAX | FAX:03-3741-7750 |
メール | info@xenoma.com |
HP | https://xenoma.com |
業種 | 製造業 |
事業内容 | Xenomaはスマートアパレルe-skinを活用したヘルスケアサービスを展開しています。独自の伸縮性エレクトロニクス技術により、e-skinは軽くて着心地の良い普通の「服」として様々なヘルスケアデータを取得することができます。 |