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掘削状況3D管理アプリ ちかデジ®(旧称:しくつ君)
優秀賞
掘削状況をスマホひとつで3Dデジタルデータ化するWebアプリ(クラウドサービス)、
誰にもわかりやすいビジュアルで掘削状況を管理することができ、低コストかつスピーディな作業を実現する
概要
埋めて見えなくなる地下情報をスマホひとつで3Dデジタル化
目に見えない地下の埋設物情報を把握するには、非破壊探査のほか、掘削してその状況を確認し、写真や手書きスケッチなどでアナログ的に記録しています。 ちかデジは、掘削状況をスマートフォン、タブレットなどのデバイスを用いて撮影した動画データを専用Webアプリに登録することで3Dデジタル化し、掘削状況を視認性の高いデータで記録することができる技術です。 Webアプリで登録された動画データは、社内システムで3Dデータ化し、再びアプリに登録されます。登録されるデータは、3Dモデリングデータ、点群データ、平面図、断面図、ARデータなど様々なデジタルデータとなり、地図情報プラットフォーム(GIS)で一元管理することが可能です。
特徴
ちかデジを活用することで掘削工事の課題をまるごと解決
一般的な工事では、掘削完了後、埋設状況を検尺し、手書きスケッチと共に写真撮影を行います。その後、それらのデータを清書(CAD化)しているため、出来形管理の時間・労力の増加、記録ミス等の課題があります。 ちかデジの活用により、現場作業は、動画撮影、Webアプリへの投稿で完了、ユーザーによる清書作業は不要となり、約50%の省力化が確認され上記課題が解決されました。
加えてアナログデータとして個別管理されていた複数の掘削データは、地図情報プラットフォーム(GIS)で一元管理することでデータの検索、閲覧が容易となります。
用途
正確な地下マップによる社会貢献
近年、建設業界では労働人口減少に伴う人材不足、長時間労働等の課題があり、働き方改革やDX化が求められています。このような背景の中ちかデジは、埋設物確認の試掘(掘削工事)活用のほか、新設埋設物の出来形管理、地上構造物の形状記録、遺跡調査等、幅広い活用が進んでいます。
現在、不確実な地下マップの影響により、掘削工事等の工期延長、コスト増加、安全性低下の問題があります。ちかデジにより収集された正確な地下情報を蓄積することで信頼できる地下マップが広がり、これらの問題を解決することに貢献できると考えています。
講評
この製品は、地下に埋設された配管等の形状や位置を、試掘した現場の写真をスマートフォンやタブレットで撮影するだけで3次元解析し、3Dモデルとしてデータ管理できるサービスです。クラウドサービスを利用することでスマートフォン等に特別なソフトをインストールすることなく利用できること、同社が有している地中レーダー技術によるインフラ3Dマップと組み合わせることでより広範囲な地下の3次元情報を得られること、国土交通省のNETISに登録して信頼性を確保していることが評価されて、優秀賞に選定されました。これからも都市部のインフラの健全性確保に貢献されることを期待いたします。
企業情報
社名 | ジオ・サーチ株式会社 |
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住所 | 〒144-0051 東京都大田区西蒲田7-37-10 |
TEL | TEL:03-5710-020003-5710-0200 |
FAX | FAX:03-5710-0211 |
メール | infodigs@geosearch.co.jp |
HP | https://www.geosearch.co.jp/ |
業種 | 建設コンサルタント業 |
事業内容 | 最先端のスケルカ技術(電磁波探査装置)を用いて見えない地下およびインフラ構造物内部の可視化診断を行っている。主に道路陥没予防事業、地下埋設管探査事業、橋梁床板劣化診断事業をしており、社会的課題の解決に貢献すべく「人の命と暮らしを守る」事業を展開している。 |