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LED照明器具の新たな給電制御方式交互直流給電システム
OTA 研究開発賞
屋外用LED照明器具の根幹を支える、世界中に転用可能な技術
概要
他社にはない独自のアプローチで環境負荷軽減に貢献
本製品は、特に屋外LED照明において、他社にはないアプローチで環境負荷軽減に貢献する給電システムです。極性の異なる直流電流を交互に発生させることで、LEDの給電方式である交流駆動、直流駆動のメリットを両取りできます。これにより簡易防水機構の屋外LED照明器具が製造可能(構成部材の大幅な削減)。加えて堅牢で長く安心して使える(器具交換の回数を削減)、高効率(エネルギー削減)といった点で環境負荷軽減に貢献できます。また、屋内使用でも電線の削減が可能。調光調色といった2chのLED照明器具において、通常3線のところを2線で制御することができ、1線分を削減できます(正極側と負極側の駆動電力を別々に制御)。
特徴
交流駆動、直流駆動の両方のメリットを両取り
本製品の特徴は、交流駆動、直流駆動のメリットを両取りしている点です。交流駆動のメリットは極性が交互に変わるため腐食(イオンマイグレーション)の進行が遅い事。デメリットは電力効率が悪く、光のちらつきが出る事です。反面、直流駆動のメリットはちらつきが無く効率が良い事。デメリットは極性が固定なので腐食の進行が速く、器具の防水性能の担保のためにコストが高くなる事です。
極性の異なる直流電流を交互に発生させ、高い周波数で動かすことで両方のメリットを享受しつつ、デメリットを排除したのがこのシステムです。
用途
世界中に転用できる屋外用LED照明の根幹技術
この給電システムは、他社のLED照明への転用も可能で、特に屋外用照明の市場で大きな可能性があると考えています。現在、全世界の屋外LED照明器具の市場は約2兆61億円とされており大きな市場があります。
外で街を注意深く見ると、LED照明の不点灯がところどころで見られます。せっかくの空間が台無しになってしまいますが、この技術が普及すれば屋外LED照明の不点灯を大幅に減らすことが可能です。加えて無駄な部材、電力、電線、照明器具生産数も削減する事ができます。 このシステムは世界中で普及する可能性がある屋外用LED照明の根幹技術です。
講評
この技術は、LED照明への給電方法として、フリッカー(ちらつき)のない直流給電と電極等に電蝕が生じにくい交流給電の双方のメリットを活かせるよう、交互に極性が変化する直流を用いるものです。効果の高さに加えて、この技術を開発するに当たり、実験を繰り返し最適な電力波形を探索するなど、緻密な研究開発を行った点が高く評価されました。屋外用LED照明を多く扱っている同社だからこそのこうした姿勢に強く共感して、特に「OTA 研究開発賞」を差し上げることにいたしました。今後とも研究開発に邁進されることを期待いたします。
企業情報
社名 | トキ・コーポレーション株式会社 |
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住所 | 〒143-0006 東京都大田区平和島 4-1-23 JS プログレ2F |
TEL | TEL:03-5763-612103-5763-6121 |
FAX | FAX:03-5763-6130 |
メール | contact_tokistar_sdpt@toki.co.jp |
HP | https://www.toki.co.jp/ |
業種 | 機械・照明器具製造販売 |
事業内容 |
アメニティ空間の提供を追求した間接照明や装飾照明、空間のワンポイント照明となる超小型な機能照明器具の開発・製造・販売を主たる事業としている。その傍ら、金属系人工筋肉「バイオメタル」とその制御技術・応用製品の開発も手掛ける。
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