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2020年08月18日 公開
大田区は、ものづくり企業等全事業所を対象に実態調査を実施しました。調査結果には、大田区の製造業ではオープンイノベーションや中小企業にも設計から手がける新しい動きが表われています。
今回、主な調査結果について紹介します。
大田区企業の新しい動き(オープンイノベーション・外部組織との連携)
区内の【事業所が手がける機能・業務の領域】は、「試作・少量生産」が81.6%、「量産」が66.1%と多いですが、「開発・設計」も37.8%に達しています。製品企画を会社で行う事業所も35.4%あります。
また、オープンイノベーションの取り組みでは、【連携している相手先】は「顧客」が7割近くを占め、お客様のニーズを受けて形にする機能を果たしていることが分かります。
【顧客に対する強み】では、事業紹介(https://www.pio-ota.jp/jigyou/31-vsvirus.html)でも紹介した、アクリル製飛沫防止パネルの製造など、顧客からの問い合わせや要望に応える、顧客ニーズへの対応力がものづくり企業のイノベーションにも繋がっていることがわかります。
その他アンケート結果
市場・競争環境の変化で厳しい状況が続いている中、区内企業では、【現在と今後の事業戦略】を見ますと、品質精度の向上や販売先の開拓、技術・技能継承に続き、研究開発や試作機能の強化にも多くの目が向けられています。
一方、主力事業以外では、【新規顧客・新事業に関心のある分野】で関心があるのは、「医療・介護」や「航空・宇宙」、「環境・エネルギー」でした。
羽田空港跡地に開発が進められている羽田イノベーションシティの開設に伴い、区では国内外の企業や研究機関、スタートアップ企業と区内企業の連携創出に向けた取り組みが進められています。
今後、先端技術の創出や次世代産業への取り組みで区内企業との企業間連携に注目が集まりそうです。
今回、紹介した内容は調査結果の一部です。その他の結果や企業の取組事例(海外展開、事業承継など)を、より詳細に知りたい方は令和元年度大田区ものづくり産業実態調査(概要版)をご覧ください。